こんばんわ、よいのくちクラフトです
YSR50の12V化で結構な記事の数になってしまったので、分かりやすいようにまとめてみようと思います
自分でもやってみようかと思った人に
始めに注意点を
二輪車にしろ4輪車にしろ電気系統をいじるのは,ある程度の知識は必要かと思います
結線の仕方や絶縁はしっかりやらないと大変な事になります
ヒューズのサイズや配線の太さには意味があります
最悪、車両火災の危険もあります
今回YSR50を12Vにする作業を紹介しますが、同じような作業をされる場合は、以上のようなリスクを知ったうえで自己責任で行ってください
6Vから12V化にあたって参考にしたのはコレです
ノーマルコイルの取り外し
先ずはコイルをエンジンから外します
二つほど特殊工具を使います
フライホイールを外すための特殊工具は、こんな感じでフライホイールの穴に引っ掛けて回り止めにします
中央のナットが外れたら次にプーラーを使ってフライホイールを取り外します
コイルだけ外してますが、どのみち取り付ける時にコイルベース外れてるほうがやりやすいので、コイルベースも外しちゃったほうが良いですね
コイルの巻なおし
外した発電コイルの加工をします
ノーマルコイルをほぐして新たに巻き直します
ほぐす時に巻き数を数えておかないと後で大変なことになります
ってゆうか巻き数決める基準が無くなるし
ノーマルコイルにはヘッドライトとテール、メーター照明にだけ交流の電気を送るコイル(以下ライティングコイル)と、
バッテリーとバッテリーから電気を使うものにつながるコイル(以下チャージコイル)がいます
この二つのコイルを一つにまとめて、全ての電気をバッテリーから供給するように加工します
コイルの巻き数=電圧ですので、もとの巻き数でのバッテリー充電電圧から必要な巻き数を計算します
私はバッテリーを先に用意していなかったので、先のリンクの解説から巻き数を計算しました
コイルの巻数 189巻
1500rpm時の発電電圧 7.3V
から計算するとひと巻きあたり 7.3÷189≒0.0386V
なので1500rpmで13Vだすには
13÷0.0386≒337巻
コイルの巻数は337巻でOKです
が
調子に乗って350巻きました
巻きつけるのはポリウレタン銅線マグネットワイヤーという物で、エナメル線と同じように極薄の絶縁被覆の銅線です 線径は0.6mm
被覆を剥ぐのに削ってもできますが、ライターであぶってもできます
再取り付け
もともとの黄色と白の配線にコイルにまいた両端をつなげて、耐熱のハーネステープで巻いています
これを元通りに取り付けて発電コイルは完成です
配線加工
発電コイルの出力である黄色と白の配線をレギュレーターレクチファイヤ(以下レギュレーター)につなげます(下の図4で確認できます)
レギュレーターは単相交流用でも三相交流用でも大丈夫です
三相交流のレギュレーターの場合は発電コイルとつなぐ線が1本余りますが、そのまま余らせておいて問題ありません
今回は三相交流のレギュレーターを使用してます
黄色の線が発電コイルにつながります
赤がバッテリーのプラスに
黒がアースです
まずはこれで、12Vでバッテリーまでは完成です
アイドリング 1500rpm
ヘッドライトOFF
ヘッドライトON
キックでエンジン始動なので、アイドリングでこれだけ出てれば十分でしょう
ここからは元々のライティングコイルから電気が行っていた所をバッテリーから電気を送るための配線加工です
まずは元の配線がこちら
図1
それぞれの位置関係をかえずに、配線だけつなぎなおすと
↓のようにします
図2
赤の線が繋ぎかえた部分です
水色の線はヘッドライトをイグニッションOFFで消えるようにするためのリレーの入力線です
分かりやすくレギュレーターの位置を変更したのが↓図です
図3
こうなるように実際の配線でつなぎ方を考えます。
その結果、実際のつなぎ方は以下のような
図4
図4だけあれば十分じゃない?
リレーが入っているのは元々のライティングコイルからの配線(黄/赤)にバッテリーからの電源が入るので、イグニッションスイッチOFFでヘッドライトが消えるようにするためです
ウィンカーリレーも12Vで対応するものに交換します
後は電球を全て12Vのものに変えれば終了です
どうでしょう? こんな説明で分かりますでしょうか?
面倒な部分もありますし、特殊工具も必要ですが、意外とできそうでしょ?
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