こんばんわ、よいのくちクラフトです
久しぶりに(とは言っても3ヶ月くらい)キャブいじりました
下の写真はちょっと前にいじった時のヤツ
前に書いた記事の続きを書くのに使おうと思って撮ったんですけど、結局記事にしなかったんですよね
だって記事を書けば書くほどFCRについてる取説の内容まんまになってしまうっていう
「もうFCRの取説読めばいいじゃない」って書く気がなくなってしまった
で
今回いじったのは自分のじゃなくって、知り合いのFCRなんですけど
「アイドリングが不安定で同調取ろうとしても上手く出来ないんだよね?」っていう
アイドリング不調の原因は浮動バルブ
FCRを導入しているバイクでアイドリング不調の場合はこの「浮動バルブ」
が原因だったりすることがあります
↓の写真の右側に外れてる部品の一部
この板状の部品が浮動バルブです
左が外した浮動バルブ 右が新品です
お分かりいただけますでしょうか?左の浮動バルブのコーティングが剥がれてしまっています
↓こっちの方が分かりやすいでしょうか(こっちは剥がれ具合は少ないですけど)
4ストローク用レーシングキャブは強力な吸入負圧でスロットルバルブが張り付かないように、スロットルバルブの横にベアリングなどを使っています
が
FCRの場合はスロットルボディとスロットルバルブの間に隙間ができてそこから(余計な)空気を吸い込んでしまいます
青いのが空気の流れ
黒い線がスロットルボディ
赤がスロットルバルブ
↓は真上から見た図だと思って下さい
本来の空気の流れは大きな青矢印ですが、
青い線がスロットルボディとスロットルバルブの隙間をすり抜けています
それを塞ぐのが浮動バルブです(黄色の板
スロットルバルブから少し浮き上がった状態で動くので浮動バルブですね
ホントはスロットルバルブと浮動バルブの間にさらにリップシールというゴムの部品がいてスロットルバルブから浮動バルブを浮き上がらせてます
(TMRの場合はスロットルボディー側にⅤシールとスライドリングという部品があります)
吸入負圧が大きいためスロットルバルブがスロットルボディーに張り付いてしまうんでベアリングを入れたけど、その変わりスロットルボディとスロットルバルブに隙間が出来てしまうために、浮動バルブやスライドリングを使って隙間を埋めてるわけです
ちなみに2ストはそこまで吸入負圧デカくないんで浮動バルブなし(ベアリングなし)でも大丈夫(直接スロットルバルブを押し付けてもスロットル操作に影響がでる程張り付かない)
その隙間をふさぐべき浮動バルブの表面に凹凸ができてしまうと、できたすき間から空気を吸ってしまってアイドリングが不安定になります
上の写真位の削れ具合だとそこまでアイドリングは乱れませんけど、同調をとろうとすると上手くとれません
ですので全て新品に交換です
ついでにリップシールも交換します(↓写真の丸いゴムの部品)
三つ並べてある真ん中が今回外したもの、右が新品
こうして見比べるとリップシールも変形しているのがよくわかると思います
リップシールが下手るとスロットルバルブから浮動バルブがフワっと浮き上がらなくなります
写真は新品を組んだ状態で
↑指で押さえる前 ↓指で押さえた所
浮動バルブの浮き上がり具合分かりますか?
もう一度
このあとはしっかり組んで同調もとってバッチリでした
ではでは、おやすみなさい<(_ _)>
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