こんばんわ、よいのくちクラフトです
この前のブレーキディスクローター交換の時にキャリパーのメンテナンスもしたんでその様子です
この辺のメンテナンスのやり方は人によって色々あると思いますんで、あくまでボクのやり方です(割りと一般的な方法だと思いますが…)
外す
まずはブレーキパットを外す前にマーキングします
コレだと水性マーカー(ポスカ)を使ってますけど油性マーカー推奨です(別にマイナスドライバーの先端でガリガリやってもいい)
水性だとこの後水洗いしたら消えちゃいますので(今回はパットはキレイだったんで洗ってない)
ブレーキパットも回転方向前後と左右で減り方が変わるので元の向きと場所に戻せるようにする為です(セルフサーボ効果ってヤツでピストンで押す+αの力がかかる方向がある)
パットの面出しと面取り
面取り
面取りをする場合は先にします
が
ボクは基本的には面取りしない派です
某有名チューナーさんの受け売りですが「角がある方がディスクを拭う効果が高い」だろうと思っています(ワイパーのブレードを想像してみて下さい)
ブレーキの鳴きなんて乗り手が気にしなきゃ何も問題ないですし
ただし上下方向の面取りはします、コレは面出し後のパットとディスクの馴染みを良くするために必要ならやるって感じですね
当然今回は新品ディスクなんで必要ないっす
面出し
面出しですが、ディスクとパットがお互いに削りあってディスクに幾筋も溝が出来ていきます
ディスクの溝があればパットの方はそこが盛上ります(オーガニック系のパットの方ががディスクの溝ができやすい気がします)
そのパットの凹凸をならす作業です
本来は両方を面出し出来ればいいのですが、ディスクの面出しは専用の機械がないと出来ないので普通はパットだけですね
平らな台の上に荒いサンドペーパーを置いて、その上でパットを軽く押さえて8の字を書くように削ると平らに削りやすいと思います
キャリパー丸ごと水洗い
パット、スプリング、サポート等々もまとめて中性洗剤つけて丸洗いです
特に気を付けるような事もないですけど、ブレーキホースを引っ張り過ぎないようにしましょう
組み付け前にしっかり水気はとってください
ピンスライドのキャリパーはピンやゴムブーツに水気が残ってると中で錆びてエライことに…
ピストンの掃除ともみだし
ブレンボのアルミピストンは軽くウエスで拭うだけですぐにキレイになるのが良いっすね
ハスコーのブレーキピストンツールを使ってピストンを回せれば作業しやすいですけど、この工具も今は値段が上がってますよね
掃除したピストンにラバーグリスとかシリコンオイル等(あまり硬いグリスは使いたくない)を薄く塗って押し戻します
その時に別のピストンが飛び出てくるので気を付けましょう(外れるとメンドイ)
組み付け
ボクはパットグリスは錆止めに極薄くパットピンに塗る程度、キャリパーやスプリングに当たって削れてる部分があればソコにも薄く
ピンスライドのキャリパーはピンとブーツにシリコングリスです
つけすぎたグリスなんてソレ自体が汚れ以外の何者でもないんで必要な分だけついてればOK
最初につけたマーキングの通りにパットを組み付けたら、キャリパーをフォークにボルトで留めます
その時に
キャリパーをフォークに仮止め(手締めでいっぱいまで閉めたら1/4回転ほど緩める)
↓
キャリパーをつかんでディスクの回転方向に押し付ける
↓
そのまま仮締め
↓
トルクレンチで本締めで完成!
ブレーキをかけた時にキャリパーの動く隙間(ガタ)を予め取っておくことが目的です
そのガタ分動いたことでキャリパーが緩んでしまうことが無いようにするためですね
まとめ
以上のような作業を1年に1回はするようにしてます(大概はシーズン前の3月ごろ)
同時にブレーキフルードも交換しとけばパーフェクトっすね
ブレーキはマメにやることで引きずり等のトラブルを防ぐことができます
一つ一つの部品が実際に走行してるときにどんな風に動くかを想像することで、より抵抗が少なかったり効率よく動いたりするように組付け出来ると思います
ブレーキは安全面で重要な部品ですので確実な作業ができないようならお店でやってもらいましょう
ブレーキのメンテの仕方は結構人それぞれな部分があるので自分の考えとあったお店を見つけるのも重要ですよね
ではでは、おやすみなさい<(_ _)>
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